感染症サーベイランスモニター会

朝晩は冷え込みますが、日中は暖かく気持ちの良い日が増えてきました。スギ花粉の飛散はすごいですし、まさに春の訪れを実感します。

さて先日、感染症サーベイランスモニター会に出席してきました。当院は大阪府感染症発生動向調査事業(大阪府:感染症発生動向調査とは)の定点に指定されており、5類感染症の発生数を毎週届け出、また患者さんから得た病原体(ノロの下痢便やインフルエンザの鼻汁など)を府の研究所に提出しています。いただいた検体は完全に匿名化されていますので、ご安心してくださいね。

さて上記勉強会では百日咳について勉強してきました。百日咳は、小さな赤ちゃんがかかると命の危険がある病気で、我が国では4種混合ワクチンで予防対策がされています。今までは小児の病気として我々小児科定点医療機関のみが報告をしていたのですが、今年から感染症法による全数届出疾患(百日咳を診断したすべての医師は届出をしなければいけません)となりました。

それは、最近、若い成人の百日咳が増えてきているためです。

現在の4種混合ワクチン×4回の接種では、抗体が5年間くらいしか持たないため、小学校・中学校くらいから抗体が下がってしまい、その結果、若い成人に百日咳が増えてきていることが、最近解ってきました。

そして、重症な百日咳にかかった赤ちゃんの感染源としてきょうだい、母親、父親の順に多いことも解ってきました。

このような、成人と小児の間の百日関の伝播をしっかりと把握するため、百日咳が全数報告対象疾患となったのです。

欧米では、赤ちゃんを守るために就学時や学童期に計5〜6回のワクチンが行われています。さらに、世界的なトレンドとして、妊婦さんや家族、医療従事者への接種が強化されています。

最近、我が国でも3種混合ワクチンを成人に接種することができるようになりました。

時代は変わり、今や百日咳は成人にこそ多いこと、そして医師は百日咳を的確に診断し、小さい赤ちゃんに伝播させないようにしなくてはいけないということです。

この会でも、感染症の最近のトレンドを学ぶ良い機会になりました。(2018.3.15.由)

ワクチンの勉強会

3月に入ったとたんに、春の兆しが感じられる暖かい日が続きます。当院の植え込みにも、春のお花をたくさん入れていただきました。ぜひご覧くださいね。

 

さて、3月3日(土)大阪市内で行われたワクチンの勉強会に参加してきました。昨今のグローバリゼーションや様々なワクチンの導入に伴い、感染症もまた新たな時代を迎えようとしています。

 

例えば、海外渡航の際に麻疹・風疹にかかる人が後を絶ちません。患者さんのほとんどは成人です。いまや麻疹・風疹ワクチンは海外渡航時には必須のワクチンのひとつと言われているのです。

 

また、現在乳児の定期接種になっているB型肝炎も、日本国内だけでなく、アジア地域に広く蔓延しています。昨今は、国際結婚でアジア出身の親を持つお子さんも増えており、このようなお子さんが海外に里帰りするなど、かつては観光やビジネスに限られていた渡航目的が多様化しています。ですが、日本の多くの成人や子どもはワクチン未接種です。

 

2020年には東京オリンピックもあり、海外から日本を訪れる人はますます増えていくでしょう。そうすると、特に海外に渡航する予定ではない人も、これらの病気に感染の機会があるということがお分かりいただけるかと思います。

 

勉強会では、こういった世界情勢の変化に伴う新しいワクチン戦略について、色々と学んできました。学んだことを日々の診療に落とし込み、多様化するお子さんのニーズに合わせたワクチン計画を立てられるよう、我々医師も、日々研鑽しなくてはいけません・・・! (2018.3.5. 由)

勉強会に行ってきました!

立春を過ぎ、暦の上では春ですが、すさまじい寒さが続いてますね。冷え性で肩こり・腰痛持ちの私にはとても厳しい日々です(><)。

さて、2月10日(土)、冷たい雨がそぼ降る中、八尾市医師会の勉強会に出席してきました。寒いのは苦手ですが、会場が八尾市内ととても近いので、行かない訳にはまいりません!

講師は関西医科大学総合医療センター耳鼻咽喉科教授の朝子幹也先生です。テーマは「重症アレルギーと闘うー遷延化の背景と治療ー」。

近年注目されているアレルギー発症の引き金として、@乳児期の口回りの湿疹の放置、A腸内細菌叢の多様性が損なわれていること、B生活様式の変化 をあげておられました。

@乳児期の口回りの湿疹の放置:最近強調されているのは、経皮感作といって、湿疹などのバリヤが破壊された肌から食物やダニなどのアレルゲンが侵入することです。朝子先生は、食事の前に口回りにワセリンを塗るだけでもある程度のアレルゲンの侵入を阻止できるとおっしゃっていました。

A腸内細菌叢の多様性が損なわれていること:不思議な話ですが、乳児期に微生物の暴露が多いほど、アレルギーになりにくいことが分かっています。そのため乳児期の抗生物質の乱用、過度の清潔志向により、赤ちゃんの腸内細菌叢が貧弱になってきているとのことです。欧米では、赤ちゃんを牧場に連れて行って遊ばせる(牛や馬のふんなどで少々汚いのが、逆に良いのです!)のが流行っているそう。進んでいますね! 抗生物質の使用も必要最低限にしなくてはと、考えさせられました。

B生活様式の変化:近年の、気密性の高い家、ペットの飼育などで、室内のダニの数は増えてきているそうで・・・。また、田舎より都会のほうが花粉症の人の率が高い理由として、ディーゼルなどで汚染された花粉を吸入することにより、(アジュバント効果)花粉症の発症率が高まってしまうのだそうです。人類の進化の副産物といえますね・・・。

将来のアレルギーの発症予防には、乳児期のアトピー性皮膚炎のコントロールがとても大事ということです。ほかにもアップトゥデイトなお話が盛りだくさんでした。拝聴したことは、これからの診療に活かしていきたいと思います。私のような開業小児科医が聞いても大変ためになりました。行ってよかった!(2018.2. 10. 由)

5歳以上のお子さんにこそ、舌下免疫療法を!

新しい年が始まりました。今年もよろしくお願い致します。

 

さて、昨日、とあるアレルギー関係の勉強会に出席してきました。テーマは「アレルゲン免疫療法」。

アレルゲン免疫療法とは、アレルギーの原因となる抗原を体内に摂取し、数年かけて抗原に対する反応を弱めていく治療法(減感作療法)で、アレルギー症状を緩和するのはもちろんのこと、対症療法薬の使用量を減らすことができる、治療終了後も効果が長時間持続する、気管支喘息やアトピー性皮膚炎などの他のアレルギー疾患の進展を抑えたり、改善も期待できるというユニークな特徴から、近年注目をあびている治療法です。

治療には皮下(アレルゲンを皮下注射する)と舌下(アレルゲンを舌の裏側にのせる)法があり、当院では、皮下法とほぼ同じ効果があり重い全身反応が極めて少ない舌下法を行っています。

 

日本では2014年にスギに対する舌下免疫療法薬、続いて2016年にはダニに対する舌下免疫療法薬    が発売になっています。いずれも適応が12歳以上のお子さんになります。当院でも何人もの患者さんがこれらの治療を続けておられ、著明な効果を(早い方では開始後1か月ほどで)実感されています。

今年、これら舌下免疫療法薬の適応が、5歳以上のお子さんに引き下げられる予定です。

講演で演者の先生がおっしゃっていました。

「安全で、効果が高い舌下免疫療法は、お子さんを塾や英会話に通わせるのと同じ「将来への投資」

です。」

私も、本当にそう思います。私も花粉症持ちですが、眠たくなる花粉症のお薬はぼーっとするので苦手です。

お薬を飲まなくても済むことで、お子さんは勉強に集中できることでしょう。

そしてこの治療を始めることで、新たな気道アレルゲンへの感作を減らしたり、喘息の発症を予防できる可能性が、いくつかの論文で証明されています。将来あるお子さんにこそ行ってほしい治療だと思います。

2018.1.21.由

 

素敵なクリスマスプレゼントを!

今年も残すところ1か月あまりとなりました。今年の当院の植え込みのクリスマスデコレーションも、がんばって自作してみました。

森の中(植え込み)に、プレゼントがそっと置かれているのを、ご覧いただけたらと思います。皆様お一人お一人に、素敵なプレゼントが届きますように!

私にとっては、「健康」が、今一番ほしいプレゼントでしょうか・・・(^^;)。昨年腰を手術してから、いつもベスト!という訳ではないのですが、健康の有難さを身に染みて感じています。

                                 2017.11.26.由

秋ですね

 昨日、今日と、クリニックの植え込みをハロウィン仕様にしていました。コーナンで買ってきたお花をせっせと植えこんだり、100均(笑)で買ってきた飾りつけを取り付けたり。夕方になると秋風が吹いて来て、黙々と雑草を抜いたり、土を触ったり・・・。久しぶりに気もちが良かったです。

 センスにはあまり自信がありませんが、良かったらご覧くださいね。

 さて、開業以来続けてきた院内新聞「八木小児科ニュース」ですが、70号発行を機に、終了とさせていいただきます。最近はネット利用の方も増えてきて、今やスマホでなんでもみられる時代です。したがって、当院のニュース・お知らせも、トップページに掲載することにいたしました。今後はこまめにチェックくださいね。     2017.9.5.   (由)

腰の手術・・・ご迷惑をおかけいたしました

ご存じの患者さんも多数おられると思いますが、私、11月に腰の手術を受け、約1か月のお休みをいただいておりました。

おかげさまで、12月半ばより週3日、午前中だけですが、診療に復帰させていただきました。

多数の患者さんから「お大事に」と言っていただく経験は、本当に涙が出る程ありがたかったです。また、健康の大事さを改めて考えさせられました。

さて手術後ですが、のんびりごろごろしていたら、足腰の筋肉がすっかり弱ってしまい、手術よりもむしろ、術後に立つこと、歩くことができなくなってしまうという恐怖を味わってしまいました・・・。

寝たきりを引き起こす高齢者の運動器の病気「ロコモティブシンドローム」、高齢者が筋力や活動が低下している虚弱状態「フレイル」などの概念が最近提唱されていますが、他人ごとではなく、この歳になったら、普段から筋力が衰えないよう、気を付けなくてはいけませんね!

今後は、私もウオーキングや階段昇降など、しっかりと頑張りたいと思います。皆様も一緒に頑張りましょう。

(2016.12.24.八木由奈)

シダトレンの効果について

 もうすっかりおなじみになったスギ花粉による舌下免疫療法(商品名シダトレン)ですが、発売後2回目の花粉シーズン到来となりました。1年以上内服を行っている方はもちろんのこと、昨年の秋から始めた方も、明らかな効果があるとおっしゃっています。

 このお薬は、花粉症の原因であるスギ花粉を舌の裏に投与することで、体をスギ花粉に慣らし、花粉飛散による各種症状を和らげるものになります。抗アレルギー薬と違い、根本的な治療になります。治療開始後3か月もすれば、効果が出てきますが、ある程度効果を持続させるためには、2年〜3年間継続する必要があります。

 現在のところ、当院にて継続して治療をされている方の9割程度はてきめんな効果を得ています。文献的にも1割程度のNon-renponder(治療に反応しない人)が存在するとされていますので、ほぼ予想通りの結果とは言え、効果があるとおっしゃっている方ほぼ全員が、抗アレルギー薬の継続内服を必要としないレベルまで改善していることは、私にとっても予想外の喜びでした。

 数年後にはより便利な舌下錠の発売もされ、小児への適応も取れることになっています。今後は花粉症治療のスタンダードになっていくと思われます。(2016.3.24・由)

 

 

すっかり秋めいてきました

9月も半ばを過ぎました。いつもでしたら残暑が厳しいところですが、今年は早くから涼しくなりましたね。暑さから解放されるのはうれしいのですが、この冷え込みで、早い時期から風邪をひくお子さんが増えてきました。例年、RSウイルスによる細気管支炎は、11月ごろから増加してくるとされていましたが、近年、立ち上がりが早くなっており、注意が必要です。

 

さて当院では、外の植え込みがハロウィンバージョンで飾られています。院内も、スタッフの力作の秋の切り絵でデコレーションされています。毎年、ハロウィンからクリスマスにかけてはスタッフによるデコレーションがされますので、お越しになった際には、ぜひご覧くださいね。2診のシールにも、季節のジャックオランタン、クリスマスにはサンタさんのシールなどが加わりますので、お楽しみに(^^)(由)

夏本番ですね

8月になりました。毎日暑い日が続きますが、楽しい夏休み真っ盛りのお子さんも多いと思います。

夏と言えば、海や川などの水あそびですね。ですが毎年このシーズンになるとお子さん(時には大人も)が水におぼれてしまう事故が多発します。このようなニュースを見るたびに、心が痛みます。

 

この夏、水遊びのレジャーを予定しておられるお父さん、お母さん。お子さんは一瞬でも目を離すと水におぼれてしまいます。よく川辺や海岸などでお子さん連れでバーベキューなどを楽しまれているケースを見かけますが、アルコールを飲んで開放的になった時に、自分のお子さんを、しらふの時と同じようにきちんと監視していられる自信がありますか?私は、正直無理だと思います。

また海や川は流れがあり、赤ちゃんや幼児のみならず、小学生の、泳ぎが得意なお子さんでも、時には水に飲み込まれてしまうことを、覚えておいてください。特に川は、流れが速く、また、海水のように体が水に浮きません。着衣だと、溺れる危険性はさらにさらに高くなります。

 

お子さんを水遊びに連れていく場合は、大人はアルコールを飲まないで、複数の目で常時監視しているくらいでちょうどいいのです。それくらい簡単に、お子さんは水に飲み込まれるのだ、という思いでもって、大人の方はお子さんから目を離さないでいただきたいと思います。

 

花粉症の季節がやってきました

3月に入り、今年もスギ花粉症の季節がやってきました・・・!私自身はほとんど花粉症はないのですが、せっかく春がやってきたというのに、洗濯物を外に干せないですし、毎日めがねやマスクをつけ、抗アレルギー薬を服用しなくてはいけないわずらわしさは、想像するだけでも大変だと思います。

さて今年は、スギ花粉症に関してビッグニュースがあるのをご存知でしょうか。スギ花粉に対する舌下免疫療法が満を持して6月から保険適応となるのです。

舌下免疫療法とは、減感作療法(アレルゲンを体内に取り込むことで、耐性を誘導する治療法)の一種で、舌下(舌の裏側)にスギエキスを滴下し、数分おいたのち飲み込むということを毎日行うことで、スギ花粉に対する耐性を獲得する方法のことです。

対象が12歳以上に限られること、65歳以上の高齢者・強い喘息やダニアレルギーなどを持つ人には推奨されないこと、治療期間が2〜3年と長期にわたること、など制約も多いのですが、治療適応のある方で、毎年ステロイドの注射や内服をしなくてはいけないような強い花粉症で困っている方にとっては、朗報といえるのではないでしょうか?

保険適応となるとはいえ、どれくらいの自己負担額になるのかは、まだ詳細が決まっていませんが、新しい情報が入り次第、ホームページやニュースレターでお伝えしていく予定です。

この治療は、患者さんの理解なくしては行えないものですので、詳しくは、鳥居薬品のアレルゲン免疫療法ナビをご覧いただき、治療法についてご自身で理解をしていただく必要があります。(2014.3.17.由)

ハロウィン

ハロウィン.JPGハロウィン2.JPG

9月に入り、めっきり秋めいてきましたね。

 

当院の玄関前の植え込みも、ハロウィン仕様になりました(^^)

 

生け花や庭師の資格を持っている、古い友人(ママ友)にしていただきました.

 

ご連絡やお問い合わせ先は以下となります。

M・flowersさん 090-9540-8450  E-mail : t.r.k.1217101@docomo.ne.jp

 

ズボラな私の代わりにきれいにしてくれて、ありがとうございました〜♪

 

(2013.09.10)

 

ワクチン接種後の死亡事故についての報道〜報道の在り方とは?〜

今年10月、岐阜県で日本脳炎ワクチンを接種した10歳の男の子が、接種直後にクリニック内で心停止(その後死亡)するという事故が起きました。

ニュースではクリニックの外観や内部の画像、これまで小児医療一筋だったであろう初老のドクターのインタビュー画像が繰り返し流され、一部新聞の見出しは、「ワクチン接種で死亡」と断定的に書かれていました。同業者の私としては、患者さんの心情、そして接種を行ったドクターの心情の両方が慮られ、とにかく悲痛な気持ちでニュースや新聞の報道を見ておりました。

昨日出された厚労省の報告書によると、この事例は、常用していた薬物に関係する心疾患があった可能性が指摘され、そこに、もしかすると接種の精神的ショックや痛みによるショックで致死的な心臓発作が誘発された可能性が添えられていました。

ワクチン直後に起こる重篤な副作用としては、アナフィラキシーショックがよく知られています。この、頻度は低いけれども、いつ起こるかわからない副作用に備え、私たち接種医は、問診、診察、接種後の様子観察、そしてショック症状が起こった場合に備えた薬物の常備を行い、常に万全の態勢で接種を行っています。

我々から見ると、第1報が入った時から、この事例は、アナフィラキシーショックではないと強く疑われる事例でした。これは少し専門家の意見を参考にしたり、最低限ネットなどで医学の知識を紐解けば、医師でなくても推測可能でした。

ニュースや新聞の報道は、このような簡単な検証も行わずに、ワクチンの副作用と決めつけたような報道をしたのでしょうか?だとしてらあまりにもいいかげんな報道体制であるといえないでしょうか?

先日のなんちゃってiPSのM口氏に関する報道といい、最近の報道機関は、速報性や、売上を重視するあまりに、本来の「事実を報道する」という基本姿勢が崩れてきているのではと、強く危惧します!

基本に立ち返り、しっかりと事実を報道してください。お願いしますよホントに・・・!

2012.11.1(由)

 

子どもと事故 その1

私はほぼ毎日クルマを運転しているのですが、今日もとあるスーパーの駐車場を出たところで、前方を走るクルマの中に、ある光景を目にしました。

 

ワゴン車を運転するお母さん。後部座席には子どもが二人。一人は立った状態で運転席のお母さんのほうへ身を乗り出しています。もう一人は後部座席でうろうろ動いています。

 

そのたびに、私は本当に身につまされる思いでいっぱいになります。それは、私がいつも強調させていただいている、「チャイルドシート」です。

 

家からスーパーまでのほんのわずかの距離で、子ども二人をチャイルドシートにくくりつけるのは、本当に面倒な作業です。

 

ですが、もしその状態で(仮に時速40Kmで)軽い衝突事故を起こした場合、そのお子さんに何キロの圧が加わるか、ご存知でしょうか?

 

なんと体重の30倍の重力がかかるといわれています。つまり、10kgのお子さんで300Kgです。そのような激しい衝撃で、お子さんは、窓ガラス、あるいはダッシュボード、シートにたたきつけられることになります。

 

このごちゃごちゃした街中で、たとえ短い距離を安全運転していたとしても、自分のクルマだけは大丈夫、絶対に事故に巻き込まれないと、どうして断言できるでしょうか?

 

その時にあわてても、遅いのです。

 

チャイルドシートをきちんとつけると、子どもの死亡率は10分の1になります。逆に言えば、チャイルドシートをつけていないと、死亡率は10倍になります。チャイルドシートをつけないでお子さんをクルマに乗せることは、自分の子どもをそんな無謀な賭けにさらしていることになるのです。

 

この記事を読んだ皆様だけは、どうか、チャイルドシートをつけてください。万一にでも悲しい事故にまきこまれないためにも・・・。

 

2012.9.6 (由)

タッチケア―講習会を行いました。

5月21日(土)、当院待合で、助産師の渡辺和香さんを講師に、タッチケア―講習会を行いました。

当日は、まだまだ寒かったせいもあり、風邪でキャンセルされる方が相次ぎ、前半5組、後半3組というこじんまりした集まりになりました。

ビデオを見ながら実際にタッチケア―を行っていきます。

ビデオを始めるとすぐに「気持よさそう!」「私もやってもらいたい!}という感想が(^^;)

私はタッチという名前から、赤ちゃんの体を優しくさするようなマッサージをなんとなく想像していていたのですが、たとえて言うと大人が受けるロミロミとかリンパドレナージュのような・・・実際は、どちらかというと赤ちゃんの皮膚の色が少し変わるくらいの力をこめて、かなりしっかりとしたマッサージが行われました。ほんとに気持ちがよさそうです!

渡辺さんいわく「このケアーは赤ちゃんだけでなく、大人同士でもやってもいいんですよ。たとえばご夫婦でとか(^^)」

とかく育児期間中は、赤ちゃんのケアに心とらわれて、気がつけばお母さん自身が心身ともにボロボロになっていたりしがちです。赤ちゃんのケアをするお母さんも自分自身をいたわることが実はとても大切で、ひいては赤ちゃんへのより良いケアにつながります。

お母さんも、お父さんにタッチケア―をしてもらって、心身ともにいい状態でいることを心がけましょう!

もちろん上のお子さんや、お父さんにお返しにしてあげるというのもいいでしょう。

ちなみに、私は10歳の次女にタッチケア―をしてみたところ、うっとりとしてしまい「もっとやって!もっとやって!」とアンコールが大変でした(*^^*)

 

 

今、非被災地に住んでいる私たちが、自分の子どもや周りの子どもたちのためにできること

今までに類を見ない規模で起こってしまった東日本大震災。皆さまいかがお過ごしでしょうか。

私たちの住む関西では大きな被害がなかったものの、連日報道される震災関連のニュースに、心を痛めたり、不安になったり、何もできない無力感でいっぱいになったりしていませんか?また今回の出来事を、自分の子供にどう説明したらいいか、迷いの中におられる親御さんも多いと思います。

今回は私たち大人が今、子供たちにできることについて、紹介したいと思います。 

子供たちに安心を

子供には、安全であることを伝えてください。そして子供からの質問には、面倒がらずに耳をかたむけてください。子供のどんな感情も、否定しないでください。特に不安や悲しみなどのネガティブな感情を否定しないように。押し殺した感情はどこにも行くことができません。これは子供だけでなく、私たち大人も同様です。

 

食事、睡眠、遊びなど日常生活のリズムをできるだけ乱さない

食事、睡眠、排せつ、遊び・・といった日常生活のリズムが整っていることは、子供の心身の安定にとって一番大切なことです。できる範囲でいいので、いつもどおりを心がけましょう。

 

ニュース番組の視聴は最低限にする

特に小さい子供には、目で見た映像が目の前で実際に起こっていることなのか、テレビの中の出来事なのかを区別する脳の機能が未熟です。津波や被災地の映像に長時間さらされることによる影響は、大人が計り知れないものがあります。 

親である私たちが自分を大切にすること                                  共感しすぎたり、「何かしないと」と、普段以上に闊達になると、心が疲れてしまうことがあります。時間を見つけて楽しいことや好きなことをしたり、テレビを切って自分を休ませましょう。     

<参考資料>

「こころの復興」で大切なこと;香山リカ; ダイヤモンドオンライン 2011.4.5

震災後の心のケア‐大人たちへ、子供の周りの大人たちへ;小巻亜矢(NPO法人ハロードリーム);2011.3.24 

タッチケアー講習会 開催決定♪

新年 あけましておめでとうございます。

当院は去年11月に開院5周年を迎えました。

これからも、みなさんの子育てに寄り添い、時に力強くサポートする

存在でありたいと思います。

さて、今年の春のイベントが決定しました!

当院開院の時にも駆けつけてくださったカリスマ助産師、渡辺和香さんによる

「タッチケアー講習会」です。

タッチケアーとはオイルを使用した(使用しなくてもOK)ベビーマッサージ

の手技で、肌にふれることによるさまざまな効果、例えば、赤ちゃんの身体発育を促したり、

情緒を安定させて寝つきをよくしたりといった効果が証明されています。

渡辺和香さんは、IBCLC(国際認定授乳コンサルタント)の資格を持ち、大阪市東淀川区で

母乳相談室を開院しながら育児支援のNPO法人をも主宰していらっしゃるスーパーウーマン

です(大阪助産師会の副会長もされています!)。でも、彼女の魅力はその肩書きだけではあり

ません!大阪のおばちゃん(すみません^^;)そのものの人なつこく温かい笑顔とトークが

魅力的な、まさに育児支援のスペシャリストです。彼女の笑顔とトークに癒されに、ぜひ皆さん

いらっしゃってくださいね!当日は私も同席しますので、育児の悩みやグチなどをシェアしましょう!!

開催の詳しい内容はこちらです。

 

 

お母さんのためのアサーティブコミュニケーション講習会を行っています

5月より、アサーティブジャパンより講師をお招きして「お母さんのためのアサーティブコミュニケーション講習会」が当院で行われています。

今回は、私も生徒として参加しています(^^)総勢8名のメンバーで、和気あいあいと学んでおります。

アサーティブネスとは「自分も相手も大切にしながら適切に自己主張すること」。自分の要求や意見を、相手の権利を侵害することなく、誠実に、率直に、対等に表現することを意味します。

結婚し、母親となったことで、いろんな価値観の人とコミュニケーションを取らざるを得なくなった私たち。また職場でも「中堅」である私たちは、いわゆる「お偉いさん」とも、「若いもん」ともコミュニケーションを取らなくてはいけません。そう、私たちは、若いころとは比較にならないほどの多様な場面で、適切に自己主張する必要性に迫られているのです。

自己主張といえば、同世代として目を見張る活躍をされているのが大阪府知事の橋本さんです。ほぼ私と同年齢なんですよね・・・。なのに、偉い人にも臆することなく自分の主張を展開していらっしゃる。上の人にも、部下にも、どんな人に接するときも、いつも同じ態度なのが、見ていてとてもすがすがしい。もしかして橋本さんはアサーティブネスを実践していらっしゃるのでは?と思うほど。

話が少しそれますが、最近、同年代の方の活躍がとても目に付くようになりました。「断る力」の勝間和代さんもしかり。そういえばアメリカ大統領のオバマ氏も確か同世代だったはず・・・!私が年取って、社会的影響力を発揮してもおかしくない年齢に達しただけなのでしょうね(^^;) 

私は、今回の受講で、橋本さんのように(おこがましいですが^^;)一歩を踏み出すテクニックと勇気をもらえそうな気がしています。   

                                         2010.6.3 八木由奈

 

新型インフルエンザ 今お伝えしたいこと

新型インフルエンザの流行が、大阪府全体では注意報レベルに達し、警報レベルを超えるブロックもぼちぼち出てきました。小児科外来は、感染を心配される親御さんと発熱のお子さんで、連日ごったがえしています。パンデミックについてはある程度の予測範囲内ではあったものの、去年の今頃には考えられなかったようなことが起こっています。

今までの季節性インフルエンザの流行パターンから、来週からの数週間が、この第二波の流行のピークと予測されています。特に小さなお子さん連れでの、人ごみへの不要不急の外出は、極力避けたいものです。

お子さんが発熱すると、新型インフルエンザの感染かと心配したくなりますが、発熱早期(数時間以内)に受診していただいても、迅速検査で陽性が出ませんので、受診は、どうか、しばらく様子を見てからにしてあげてくださいね。お子さんの容態にもよりますが、発熱があっても、元気があり、水分がとれているようなら、できれば一晩くらい様子を見ましょう。そして、翌朝も高熱があるようなら、受診しましょう。本当に救急診療が必要なお子さんのために、休日診療や夜間救急へは、必要がある時以外は、なるべく受診しないようにしてください。

しばらく流行のピークは続きますが、どうか、パニックになることなく、お子さん第一で行動してくださいね。

2009.10.24 八木由奈

 

 

今秋〜今冬のインフルエンザシーズンへの懸念・・・

 WHOはフェーズ6(蔓延期)を宣言しましたが、わが国では、先月までの新型インフルエンザ騒動も、少し落ち着いてきたような今日この頃です。

 現在わが国における新型インフルエンザの発生は、夏季を控え、下火になると予測されますが、その後、今秋〜今冬には第2波として再び大きな流行が起こることが懸念され、その時、まったく免疫を持たない小児が流行の主体となってもおかしくありません。

 現在の厚生省の新型インフルエンザ対策としては、現行通り発熱相談センターの設置や感染者の自宅療養(隔離)を行うが、蔓延期には全医療機関で治療や対応を行うこととするとされています。 その際、発熱患者とその他の患者について、医療機関内の受診待ちの区域や診療時間を分けるよう努めることとされています。

 しかしこの指針は、むしろ一般の小児科外来では混乱をおこす面が多いと考えられます。そもそも小児科の外来のほとんどは、種々の原因による発熱患者さんです。また仮に、すべての発熱の患者さんにインフルエンザの迅速診断を行っても、早期には陽性にならないこともあります。加えて、季節性インフルエンザの流行が始まると、いちいち新型と季節性の区別を行うことは、事実上不可能と思われます。

 我々としては、今後の厚生省の発表を待つしかないのですが、小児の患者さんや、一般小児科医の間で大きな混乱とならないよう、一刻も早い、適切な方針を望みたいと思います。                                                               2009.6.28 八木由奈

新年ごあいさつ

 あけましておめでとうございます。

 当院も開院して3年を過ぎました。今年も、スタッフ一同、お子さんと、子育て中のお父さん、お母さんを、今まで以上に全力でサポートしていきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。

 さて、今週に入り、急にインフルエンザの患者さんが増えてきました。今シーズンは、昨年末からの胃腸炎、RSウイルス感染症がおさまりきらないうちのインフルエンザ流行となり、また、A型、B型入り乱れての混戦状態となっております。この、異常気象にも似た混戦状態は、暖かい日と寒い日が交互に訪れているためでしょうか?感染予防は、手洗い、うがい、マスク着用、人ごみを避ける、自分の体調管理、がやはり基本です!どうぞ、皆さんお気をつけてくださいね。

 ・・・と、ばたばたした診療の日々を送っておりますが、心はすでに春に向かっております!4月には、また高倉先生をお迎えして、ベビーサインの講習会を行いたいと思っています。4月9日(土)無料体験講座も行いますので、興味のある方は、楽しみにしていてくださいね!

                                      (2009.1.16 八木由奈)

 

入園後のかぜ

 4月も半ばを過ぎました!入園、入学、進級などされたお子さん方も、そろそろ新しい環境に慣れてきていらっしゃるころでしょうか・・・?

 この時期、入園したてのお子さんが園に通い始めたとたん、かぜをもらってしまい、受診されるというケースが多くなってきます。勇んで入園させたものの、月のうち半分以上もお休みということになるお子さんもおり、とてもがっかりされるお母さんもおられます。

 お子さんが病気をせず健康に通園しててほしいというのは、すべてのお母さんお父さんの願いですよね。しかし、お子さんが元気に通園できるようになるまでには、いくつもの病気をくぐりぬけていかなくてはいけない事実があるのも確かなのです・・。

 人間は、感染症と戦うためのいくつかの抵抗物質を体内に備えています。そして、いざ病原体が体内に入ってきたときには、体内の抵抗物質を総動員して、病原体と戦います。しかし、自分の体内でその抵抗物質を十分に作る、つまり免疫力ができるようになるには、生後3年から、10年かかるといわれています。生まれたての赤ちゃんには、この、抵抗物質を自分で作り出す能力がほとんどありません。そこで、赤ちゃんは、お母さんから、胎盤を通し、免疫グロブリンという抵抗物質をもらって生まれてきます。生後半年間は、このお母さんからもらった免疫力に赤ちゃんは守られるのです。このように、生後半年までの赤ちゃんは、感染症にかかりにくくなっています。

 しかし、そのまままったく病気をしないで生活することは不可能なのです。お母さんからもらった免疫力も、生後半年をすぎるとなくなってしまい、はじめて出会う病原体の攻撃を次々に受けることになるからです。その後は、かぜをひきながら、ひとつひとつ免疫力をつけてゆかなくてはいけません。昔から「子どもはかぜをひきながら大きくなる」といいますが、実際、大人になるまでに、子どもはいくつもの感染を経験していく必要があるのです。

 このように、お子さんにとって、感染というのは、避けることのできないものなのです。もちろん、はしか、風疹、おたふく風邪などは、ワクチンで免疫力をつけることができますが、風邪の原因になるウイルスは、数百種類もあるといわれているのです。このようなウイルスに対しては、ひかないことには免疫力がつかないしくみになっていますから、むしろじょうずにかぜをひくことは、免疫力をつけていくためにも必要なものともいえるのです。
 
 入園したてのお子さんを持つお母さん。すぐにかぜをひいてしまっても、あまりがっかりしないでくださいね。上手にかぜにかかり、上手に乗りきっていく方法を考えていってください。ひとつひとつ感染症を乗り越えることで、きっと半年後、1年後には、元気で通園できるだけの免疫力がついていますから!

花粉症の新しい治療について

2月に入り、厳しい寒さが続きますが、いよいよ今年も花粉シーズンがやってきました・・・!寒がりの私にとっては、春も間近ということはとてもうれしいことなのですが・・・やはり花粉症を持つ方には、ゆうつな季節到来ということになりますね。

早めに薬剤(点眼、点鼻、内服など)を使用して飛散のピークに備えると、症状を軽くすることができるといわれていますので、症状がひどくなってからではなく、ひどくなる前の、お早めの受診をおすすめいたします。

また、花粉の飛散の多い日は、外出や外での洗濯干しを控えるなどの対策も大事です。花粉の飛散状況を知るには、環境省の花粉飛散観測システム(はなこさん)を参考にしてください。めがね、マスクの着用することで、直接目や鼻に花粉が入るのを減らすことができます。

さて、花粉症の根治治療といえば、「減感作療法」ですね。減感作療法とは、花粉などのアレルゲンを長い時間をかけ少しずつ注射し、体を徐々に慣れさせていく治療法です。成功すればそれ以降は薬なしの生活が期待できるのですが、2〜3年と長期間にわたるため根気が必要なほか、ショック症状などの副作用の可能性もあるため、治療を行える医師や病院が限定されています。そのため、日本ではあまり普及していません。当院にも、時々お問い合わせがあるのですが、申し訳ないのですが、行っておりませんm(__)m

その代わり、あと数年で、経口減感作療法のお薬が日本でも使用できるようになります。経口減感作療法とは、その名のとおり、注射の代わりに、口の中(舌の裏側)にアレルゲンを入れて、体を徐々に慣れさせていく方法で、欧米ではとてもポピュラーな治療法です。注射のような副作用が少ない、家でもできるので、通院回数が少なくてすむというメリットがあります。

この経口減感作療法のお薬が日本で使用可能になったら、すぐに当院でも行う予定でおりますので、どうぞ、あと数年、お待ちになっていてくださいね。本当に認可が待ち遠しいです・・・(#^^#)

(2008.2.14 八木由奈)

RSウイルス感染症が流行中です

当院では、今シーズンから、RSウイルスの迅速診断キットを導入しました。外来で行うこの検査は、まだ保険が通らないので、今のところ、私の学問的興味&サービスで無料でさせていただいています。

前回(11月13日)の記事で、「RSウイルス感染症の流行が見られない」と書きましたが、先週あたりから、急にRSウイルスが陽性のお子さんが増えたように思います。

RSウイルスとは、初冬に流行する、風邪のウイルスです。0〜3歳くらいまでのお子さんがかかると、5日から1週間も、ひどい咳、高熱が続きます。また、運悪く細気管支炎を起こすと、呼吸困難をきたしてしまう場合があります。

そのためでしょうか?一時期騒ぎになった、早めのインフルエンザは、ここ数週間、高安近辺では、すっかりなりをひそめてしまった感があります。

外来は、(おそらくノロと思われる)吐き下しと、RSウイルス感染症のお子さんで、すでに込み合ってきています。このまま、インフルエンザのブレイクまでおこらないでほしい、と願うのみです・・・。

当院では、元気で受診されたお子さんが、要らない風邪をもらって帰ることのないよう、換気、消毒などには注意を払っていますが、湿疹や、アレルギー、育児相談などで来院される方は、できれば午後の外来をご利用くださいね。

(12月1日 八木由奈)

インフルエンザについての私見

ニュースで「インフルエンザ流行の兆し」などと報道されていましたが、先日、当院で初のインフルエンザ患者さんが発生しました。やはり、例年に比べ、1ヶ月以上早いなという手ごたえを感じています。

毎年冬の初めに、RSウイルスという強い風邪が流行るのですが、このRSウイルスが流行っている間は、インフルエンザの流行が抑えられるという作用があることが知られています。

この、RSウイルスですが、今年は例年に比べ、流行が目立たないのです。もしかするとこれも、早めのインフルエンザ流行の一因かもしれません。もう少し寒さが本格化しないと、どうなるかはまだ分かりませんが。

インフルエンザ流行開始で懸念されるのが、例のタミフルをはじめとした、治療についての現場の混乱です。

「インフルエンザは、タミフルを飲まないと治らない」ように誤解されている方がまだおられるのです。

元気な子ども、大人であれば、インフルエンザはゆっくり寝ていれば3日で治ります。でも、生まれてはじめての感染の時は、やや注意が必要です。発熱期間が少し長く、症状も少し重くなりやすいです。水分をしっかり取らせて様子を見てください。解熱剤の安易な使用は、控えてくださいね(子どもの健康メモをご覧ください)。

基本的に、タミフルは、大きな持病のある子ども、老人のための薬だと思っています。タミフルを内服してもしなくても、インフルエンザにかかったお子さんからは、最初の1−2日は、目を離さないよう、厚生省から勧告が出ていますが、タミフルを飲ませて目を離さないよう注意しなくてはいけないのなら、最初から飲ませずに、ゆっくり寝かせておいてほうが、楽だと思います。この薬は、いずれ子どもには使用禁止になるのかな、、、と思っています。

子どもに対しての最も安全な対処法は、今のところはワクチンだと思います。これも、効果が100%ではないのに毎年痛い思いをしなくてはならず、また注射部位が腫れたりする人もおり、少し問題があります。アメリカでは点鼻のインフルエンザワクチンが使用開始されたようです。日本でも早く認可が下りるといいと思います。

(11月13日 八木由奈)

ベビーサイン講習会 第1回目

7月21日(土)14時より、第1回目のベビーサイン講習会が行われました。

当日はあいにくの小雨日和となり、また参加は4組(1組の赤ちゃん&お母さんが残念ながら欠席でした)とこじんまりした講習会となりましたが、赤ちゃん達はハイテンション!!とてもにぎやかな集いとなりました。

1回目では、参加者の自己紹介、体験版でも行ったベビーサインの理論のおさらい、そしてサインを使った手遊び歌を先生から教わりました。

私が子育てした約10年前は、まだ家庭にPCも普及しておらず、また田舎(倉敷ですが^^;)にいたのもあるのでしょうか、こんな集まりや講習会などの情報も入手することはできませんでした。

そんな中での子育てはまさに「密室育児」そのもの。

自分がそんな育児を経験しているからでしょうか、今のお母さんには、赤ちゃん連れでどんどんこのような交流会に顔を出してほしいと思うのです。

このような会に参加したことで、育児が魔法のように楽になるわけでもないし、すぐに親しいママ友ができるとも限らないのですが、ママ同士で交流し「大変なのは自分だけじゃないんだ!」と気がつくだけでも、すばらしい気分転換になりますよ!

八木由奈

ベビーサイン講習会を行いました

5月19日(土)午後、講師をお招きし、当院で「ベビーサイン講習会」を行いました。

当日はあいにくの雨模様でしたが、7組の赤ちゃん&お母さんが参加されました。また、スペシャルゲストとして、赤ちゃん時代にベビーサインを習得されたお子さん&お母さん2組に参加していただき、サインを使った子育ての実際についてお話もしていただきました。

講師の先生からは、赤ちゃんと手話(サイン)を使ってお話できるというベビーサインの理論や、また、実生活で覚えると便利なサインをいくつか教えていただきました。

なんといっても、一番お母さん方が聞き入っていらっしゃったのは、講師の先生や、先輩お母さんの実体験です。

その先輩お母さんの体験談から・・・。

ある日、数日前から、お子さんが足の指を指差し、サインで「痛い」と訴えていたそうです。お母さんが見ると何もないので、また、お子さんの年齢があまりにもまだ小さいので、サインを信頼できず、ほおっていたそうなのです。

ですが、お子さんがあまりにも毎日「痛い」訴えるので、半信半疑で病院に連れて行ったところ、足の指が巻き爪になっていたそう。

私も、この体験談には、驚き、考えさせられました。小児科医の常識でも、その月齢の赤ちゃんの「痛い」という訴えは、信頼性が低い(信頼できるものではない)とされていたからです。

お母さんやお父さんと適切なかかわりを持っている赤ちゃんには、、大人や医師が思っているよりたくさんの「コミュニケーション力」を秘めているのかもしれません。

毎月土曜日の午後に、講師の先生をお招きしてベビーサイン講習会を行いたいと思っています。全6回です。詳細が決まりましたらまたお知らせいたします。(副院長 八木由奈)

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開業して1年がたちました

おかげさまで、八木小児科は開業1年を迎えることができました。
当初、何もかも手探りのスタートであたため、皆様にも、ご不便とご迷惑をおかけしましたが、なんとかやってこれたのは、スタッフの努力と、皆様のご協力のおかげです。
まだまだ至らぬ点も多いとは思いますが、子ども達と皆様のお役に立てるよう、努力していく所存ですので、これからもどうぞよろしくお願いいたします。
                  (院長 八木康裕)

小児科医院に求められること

子育て中のお父さん、お母さんにとって、赤ちゃんのお世話は24時間作業。医者に聞くほどではないが、心配事や不安も。こんなとき、どうしたらいいでしょう?

本来、小児科医院は病気になったときに行くところであり、小児科医院に求められるのは何よりも「適切な診療を提供すること」だと思います。それ以上に、私は、当院の待合室で、スタッフや、他のお母さん方と会話を交わすことが、ちょっとした心配事や、不安を抱えたお母さんの、少しでもお役に立てればいいなと思います。子育てに息が詰まったとき、他人との何気ない会話がとても気晴らしになることがあります。10ヶ月の赤ちゃんのお母さんも、3ヶ月の赤ちゃんを持つお母さんからすれば「立派な先輩」ですね。先輩お母さんからの、経験と共感に基づくアドバイスは、後輩お母さんをとてもエンパワー(力づける)するでしょう。お母さん同士の話が盛り上がり、いらないものをゆずったりあげたり、といったサークル活動のような展開があっても楽しいですね。

いうなれば、お母さんたちの「部室」のような小児科医院でありたいです・・そうそう、開院時におこなったタッチケア教室も、とても好評でしたね。ぜひまたやりたいです。さらに今年は、色々と膨らませていきたいと思います。何はともあれ、今年もよろしくお願いいたします。(副院長 八木由奈)