今シーズンはインフルエンザワクチンを受けましょう!

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今シーズンはインフルエンザワクチンを受けましょう!

インフルエンザワクチンは麻疹・風疹ワクチンなどのように、接種すればインフルエンザに絶対にかからないというものではありません。「打ってもかかってしまった。」ことがある方もおられることと思います。お子さんにとっては、効果のわかりにくいワクチンのひとつかと思います。

しかし、お子さんに対しても有意な発病予防効果があることは、すでにいくつもの研究で報告されています。大阪市立大学大学院 公衆衛生学教授の福島若葉先生らが行っている厚生労働省研究班の報告(2013/2014シーズン~2019/2020シーズン)によると、6歳未満のお子さんに対しても、いずれのシーズンでも有意な発病予防効果(接種しなかった人と比較して接種した人の発病率が相対的に低い)を示しています。さらに、2015/2016シーズンからは、A型2種類、B型2種類のウイルス株を含む4価ワクチンの使用が開始されており、さらなる有効性が期待できます。
このように、インフルエンザワクチンはお子さんに対してもある程度発病を阻止し、重症化予防効果も期待できますので、今シーズンはなるべく多くの方が接種することで、新型コロナウイルス感染症と同時期の大きな流行を阻止したいものです。
また、より多くの方が接種することにより、接種できない6か月未満の赤ちゃんや、持病のある方を守る「集団免疫効果」の観点からも、接種可能なお子さんに対してはなるべく接種することが重要と考えられます。
なお、適応外であることから生後6カ月未満の赤ちゃんには接種しません。しかし、妊娠中の母親へ接種することで、妊婦のみならず、出生後約6カ月まで赤ちゃんに対しても効果的であることが報告されています。
インフルエンザにかからないようにするには、流行前のワクチン接種だけでなく、手指衛生(新型コロナと同じくインフルエンザにもアルコールが効果的です)が重要です。また、何らかの症状がある方は、必ずマスクを着用してください。
インフルエンザ対策は、新型コロナ対策と基本的には同じです。現在行われている手指衛生、ソーシャルディスタンス、マスク着用をしっかりと続けましょう。
また、ワクチン効果の持続期間は約5カ月であること、ワクチン株はウイルスの流行状況から毎年のように変更が行われることから、インフルエンザワクチンは毎年接種することが必要になります。