小児科

一般診療

一般診療では、患者さんの立場に立った診療と、新しい情報の提供、分かりやすい説明を心がけています。 また、お子さんの診療と一緒に、当院で対応可能な場合は、お父さん、お母さんの診療も 行っています。お子さんの具合が悪い時に、ご自身の体調不良で他の病院を受診するのは 大変なもの。遠慮なくご相談ください。

伝染性軟属腫(水イボ)の治療について

当院では、広がりの傾向がある場合には、大きいものからピンセットで摘除しています。
(月、火、金の14~15時。事前に麻酔テープで麻酔をしますので、処置はご予約が必要です)
水イボの治療としては、他に、硝酸銀ペーストなど化学薬品での処置、漢方薬の内服などがあります(当院では行っておりません)。
多少の痛みは伴いますが、現在では摘除が主な治療です。
摘除には痛みが伴いますので麻酔テープ(実費、1枚100円)の使用をご提案します。摘除1時間前に貼る必要がありますので、ご予約の上、時間に余裕をもってお越しください。

小児科は大人の「内科」に相当する科であり、明らかな怪我の場合を除いて、何か身体の異常が見られた場合は、まずは小児科で診察を受けましょう。

手汗、わき汗でお困りの方へ

手汗・わき汗の疫学

いわゆる「手汗」「わき汗」は、医学的には原発性局所多汗症と呼ばれています。
温熱や精神的負荷などにより、手のひらやわきに大量の発汗がおこり、日常生活に支障をきたす状態のことを指します。
わが国における原発性局所多汗症の有病率は12.8%と高く、10%以上の方が汗のことで悩んでおられると言われています。また発症の平均年齢は手掌で13.8歳、わきで15.9歳と比較的若い方に多いことも特徴です。
しかし、医療機関への受診率は6.2%と非常に低い数値を示しており、その背景には、今まで治療の選択肢が少なく、継続可能な有効な治療法がなかったことも原因と考えられています。

局所性多汗症の診断基準

局所的に過剰な発汗が基礎疾患などの明らかな原因がないまま6か月以上認められ、以下の6項目のうち2項目以上当てはまる場合を多汗症と診断します。

  1. 最初に症状が出るのが25歳以下であること
  2. 対称性に発汗がみられること
  3. 睡眠中は発汗が止まっていること
  4. 1週間に1回以上多汗のエピソードがあること
  5. 家族歴がみられること
  6. それによって支障をきたすこと

局所性多汗症の治療

今までは塩化アルミニウムの外用(保険適用外)や水道水イオンフォトレーシス(保険適用だが通院や機器の購入が必要)などが第一選択でしたが、近年、「外用抗コリン剤」が新たな選択肢として保険適用として使用可能になりました。
★手汗:商品名アポハイドローション。就寝前に手のひらに適量をすりこみ、乾燥させ、翌朝洗い流します。12歳以上から使用可能。
★わき汗:商品名ラピフォートワイプ。1日1回、以下の手順でワイプ1枚(1包)を用いて両脇に1回使い切りで塗布します。9歳以上から使用可能。
詳しい使用方法は医師までお問い合わせください。

引用文献:日本皮膚科学会・原発性局所多汗症ガイドライン2023年改訂版