八尾市高安町の小児科・アレルギー科、八木小児科 

インフルエンザについての私見

ニュースで「インフルエンザ流行の兆し」などと報道されていましたが、先日、当院で初のインフルエンザ患者さんが発生しました。やはり、例年に比べ、1ヶ月以上早いなという手ごたえを感じています。

毎年冬の初めに、RSウイルスという強い風邪が流行るのですが、このRSウイルスが流行っている間は、インフルエンザの流行が抑えられるという作用があることが知られています。

この、RSウイルスですが、今年は例年に比べ、流行が目立たないのです。もしかするとこれも、早めのインフルエンザ流行の一因かもしれません。もう少し寒さが本格化しないと、どうなるかはまだ分かりませんが。

インフルエンザ流行開始で懸念されるのが、例のタミフルをはじめとした、治療についての現場の混乱です。

「インフルエンザは、タミフルを飲まないと治らない」ように誤解されている方がまだおられるのです。

元気な子ども、大人であれば、インフルエンザはゆっくり寝ていれば3日で治ります。でも、生まれてはじめての感染の時は、やや注意が必要です。発熱期間が少し長く、症状も少し重くなりやすいです。水分をしっかり取らせて様子を見てください。解熱剤の安易な使用は、控えてくださいね(子どもの健康メモをご覧ください)。

基本的に、タミフルは、大きな持病のある子ども、老人のための薬だと思っています。タミフルを内服してもしなくても、インフルエンザにかかったお子さんからは、最初の1−2日は、目を離さないよう、厚生省から勧告が出ていますが、タミフルを飲ませて目を離さないよう注意しなくてはいけないのなら、最初から飲ませずに、ゆっくり寝かせておいてほうが、楽だと思います。この薬は、いずれ子どもには使用禁止になるのかな、、、と思っています。

子どもに対しての最も安全な対処法は、今のところはワクチンだと思います。これも、効果が100%ではないのに毎年痛い思いをしなくてはならず、また注射部位が腫れたりする人もおり、少し問題があります。アメリカでは点鼻のインフルエンザワクチンが使用開始されたようです。日本でも早く認可が下りるといいと思います。

(11月13日 八木由奈)